Tuesday, October 22, 2019 10:25 AM

シェフラー、燃料電池用に積層型セパレーター開発

 独自動車部品大手シェフラーは、燃料電池と燃料電池スタック向けに積層型の金属バイポーラープレート(セルとセルを仕切るセパレーター)を開発した。近く開幕する東京モーターショーで展示する。

 シェフラーは、将来のモビリティーでは地上にほぼ無限に存在する水素が主要な燃料になると見込んでいる。新しいバイポーラープレートの開発では、材料技術、成形技術、表面処理における従来の専門知識を活用しており、正確な成形やコーティング技術を用い、薄い層を重ねて作った。

 燃料電池スタックは、水素と酸素を反応させて水を生成するエネルギー変換器であり、この過程で生成された電気が車の電気モーターに動力を供給する。

 シェフラーは、電子制御システム、特殊フォイルエアベアリング(空気軸受)、スマート熱管理モジュール、受動的水素再循環用コンポーネントなどを加えて、燃料電池システムを最大限に活用するための製品を拡大している。同社は電気自動車(EV)分野だけでなく、シェフラーインテリジェントコーナーモジュールなどのソリューションで自動運転車(AV)分野も視野に入れており、このモジュールはAVの主要技術として90度のステアリング角やドライブ・バイ・ワイヤーシステムを搭載している。

https://www.schaeffler.com/content.schaeffler.com/en/news_media/press_office/press_releases/press_releases_detail.jsp?id=87433152