Wednesday, October 23, 2019 10:13 AM

ピストン、ホンダの取引先に〜オハイオのブレーキ事業を買収

 シャーシおよび電子部品のピストン・グループ(ミシガン州)は、アーニー・グリーン・インダストリーズのブレーキ事業マリオン・インダストリーズ(Marion Industries)を買収し、ホンダのサプライヤーとなった。

 オートモーティブ・ニュースによると、マリオンはオハイオ州中部に工場を持ち、米国ホンダにブレーキ・アセンブリーを供給している。ピストンはデトロイトの実業家でかつて地元NBAチーム「デトロイト・ピストンズ」でも活躍したヴィニー・ジョンソン氏に率いられ、今後はオハイオ工場のホンダ向け事業をブレーキ・アセンブリー以外にも拡大したいと考えている。

 ピストンのボブ・ホロウェイ社長は「当社はすでにFCA、トヨタ、フォード向けにシャーシやブレーキコーナーを作っている。マリオン買収は新しい顧客と多様化を図る好機だ。他のモジュールアセンブリーに関する専門知識を生かして、インテリア、エクステリア、パワートレインの冷却、電動化など、ホンダとの取引を拡大したい」と話している。

 ピストンは、他メーカーに高電圧バッテリーシステムなどほかのコンポーネント向けモジュールアセンブリーも供給している。マリオンは成長事業だが、アーニーグリーンは主力の射出成形プラスチック事業に焦点を移すため、ピストンにブレーキ事業の売却を提示したという。

 ピストンの2018年売上高は28億8000万ドル、従業員は約1万人。マリオンは9つ目の自動車部品工場となる。オハイオの工場では、看板を「Piston Automotive Marion」に変えるだけで特に運営面の変更は予定していない。