Wednesday, October 23, 2019 10:29 AM

玉城氏、敗訴で一層窮地に 県議選控え、強気崩せず

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡る福岡高裁那覇支部訴訟で、県の主張が退けられた。県は上告する構えだが、国の移設工事も止められない中で玉城デニー知事は一層の窮地に立たされた。ただ、来夏の県議選に向け求心力を保つ必要があり、移設阻止へ強気の姿勢を崩さない。

 県側は判決を「厳しい内容となることは織り込み済みだ」(玉城氏周辺)と冷静に受け止める。玉城氏も、対話の姿勢は維持しつつ「取れる手だてはしっかり講じたい」と記者団に強調した。ただ、立場は確実に厳しさを増す。

 玉城氏は、県発注業務の受託業者らと契約前日に会食していた問題が県議会で発覚し、県政野党会派から追及され謝罪に追い込まれた。辺野古反対を訴えるため訪れた米国でも、米政府関係者との面会で表立った成果は得られなかった。(共同)