Wednesday, October 23, 2019 10:30 AM

米、ウクライナで二重外交 高官、対ロシア政策に懸念

 米国のテイラー駐ウクライナ代理大使が22日に下院委員会で行ったトランプ大統領の弾劾調査に関する宣誓証言から、トランプ政権のウクライナ外交には、来年の米大統領選をにらみ民主党有力候補絡みの醜聞を捜査させることを目指した「非正規のチャンネル」があり、二重外交になっていたことが浮き彫りになった。

 テイラー氏は、ウクライナに侵攻したロシアに対する米外交が損なわれる懸念も示した。代理大使として正規のチャンネルで「ロシアの侵攻からウクライナを支え、汚職撲滅を助けること」を超党派の支持を受けて取り組んだと説明した。

 これとは別にトランプ氏の私設弁護士ジュリアーニ氏、ソンドランド欧州連合(EU)代表部大使、ウクライナ問題のボルカー特別代表(当時)、ペリー・エネルギー長官らによる別のチャンネルがあったと明言した。(共同)