Thursday, October 24, 2019 10:29 AM

制裁緩和へ「環境整備」か 北朝鮮、国連報告者が説明

 北朝鮮の人権問題を担当する国連のキンタナ特別報告者は23日、国連本部での記者会見で、北朝鮮が国連人権理事会の作業部会による勧告のうち「国際労働機関(ILO)に関連する勧告」に関心を示していたと述べ、制裁緩和後に向けた労働環境の整備を進めているとの見方を示した。国際基準に見合った待遇や透明性を指すとみられる。

 中国やロシアは国連安全保障理事会で制裁の段階的な緩和を求めているが、米国は非核化実現まで制裁を維持する構えで、制裁解除の具体的な動きは出ていない。

 北朝鮮人権状況を審査する作業部会は5月、北朝鮮に262項目の勧告を示し、キンタナ氏は22日、北朝鮮が132項目を受け入れたと語った。(共同)