Thursday, October 24, 2019 10:31 AM

多様性尊重した八雲を紹介 渡米150年、ひ孫が講演

 明治時代の作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、1850〜1904年)のひ孫の小泉凡さん(58)が23日、ニューヨークで講演し、多様性を尊重した八雲の考え方を紹介した。八雲が英国から渡米して150年となるのを記念し、研究者や愛読者でつくる八雲会(松江市)が主催した。

 小泉さんは、八雲が西洋や白人、キリスト教を中心にした価値観を嫌い、日本の怪談のほか米南部のクレオール文化、カリブ海のブードゥー信仰など「民衆が紡ぐ文化」に心を寄せたと説明。

 こうした八雲の考え方が生誕の地のギリシャなどで再評価され「地域振興や共生社会の実現に生かそうという動きが広がっている」と述べた。(共同)