Thursday, October 24, 2019 10:31 AM

豪カンタス「超長距離便」 19時間、NY発で試験飛行

 オーストラリアのカンタス航空がこのほどニューヨークから約1万6000キロ離れたオーストラリア東部シドニーをノンストップで結ぶ「超長距離便」の試験飛行を実施した。路線開業に向けパイロットや乗客乗員の健康状態への影響を調査するのが目的。飛行時間は19時間16分で、現在の経由便より約3時間短かった。開業すれば世界最長の営業路線となる。

 国際航空運送協会(IATA)が2037年までに世界の航空旅客数が今年の46億人から82億人に増えると予測する中、燃費性能に優れた機体の登場が超長距離路線の就航を後押ししている。18時間程度のフライトではシンガポール航空のシンガポール-ニューヨーク便のほか、中東のカタール航空がカタールとニュージーランドを結ぶ直行便を運航している。

 カンタスや地元メディアによると、今回の試験飛行ではボーイング787-9型機を使い、乗客乗員49人がニューヨークを夜に出発した。(共同)