Friday, October 25, 2019 10:50 AM

ビットコイン価格急落 グーグル発表で衝撃

 暗号資産(仮想通貨)の代表格「ビットコイン」の価格が急落し、約5カ月ぶりの安値圏となっている。グーグルが次世代の超高速計算機と期待される量子コンピューターの性能について、スーパーコンピューターより速く計算できることを証明したと発表し、衝撃が広がった。暗号資産の基盤技術の安全性が疑問視されているためだ。

 暗号資産の交換業者「bitFlyer」(ビットフライヤー)によると、グーグル公表前の23日夕には1ビットコイン=86万円台だったが、24日には80万〜81万円台に下落。25日も同水準で取引された。イーサリアムやリップルといった暗号資産も一時、値下がりした。

 暗号資産は、国や中央銀行のような公的な管理者がおらず、複数のコンピューターで取引を監視する「ブロックチェーン(BC)」で管理されている。暗号技術によりシステム障害やデータ改ざんが起こりにくいのがBCの特長だが、グーグルの発表で疑いの目が向けられた。(共同)