Friday, October 25, 2019 10:51 AM

北陸新幹線、直通運転再開 2週間ぶり、本数1割減

 北陸新幹線の東京-金沢間の全線直通運転が25日、再開した。台風19号の記録的大雨で線路の冠水や信号設備への被害が発生。復旧作業を進め不通区間を解消し、約2週間ぶりに首都圏と北陸を直結する交通ネットワークが復活した。沿線経済の活性化に再び貢献することが期待される。

 当面は臨時ダイヤで東京-金沢間の直通列車を優先。運転本数は被災前より約1割少ない。長野市の車両センターで10編成120両が浸水したため、車両のやりくりは厳しく、元のダイヤに戻る見通しは立っていない。

 JR東日本は車両不足を補うため、上越新幹線から「E7系」車両を転用する検討を進めている。上越には今年3月のダイヤ改正からE7系が3編成入っており、本年度中に入る計画の5編成とともに一部の転用を図る考え。関係者によると、上越に3編成が入る運用方法やダイヤは、転用があっても変わらない方向という。(共同)