Tuesday, October 29, 2019 10:22 AM

札幌変更協議、都は抵抗へ 五輪マラソン、IOC会議

 2020年東京五輪で酷暑を避けるためマラソン、競歩を札幌市で開催する計画は、30日から東京都内で行われる国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と大会組織委員会、東京都などとの合同会議で協議される。IOCは札幌開催は決定済みとしているが、都の小池百合子知事は反発しており、あくまでも東京開催を求めて抵抗するとみられる。一方、準備を急ぐ組織委などは、発着点を含むコースなど、具体的計画の議論に移りたいとの立場だ。

 IOCで準備状況を監督する責任者のコーツ調整委員長、組織委の森喜朗会長、小池知事、橋本聖子五輪相の4者によるトップ級協議で議論する案も浮上している。調整委は3日間で、30日の会議冒頭で議論の進め方を話し合う予定。

 16日にIOCが唐突に発表した札幌開催案を巡っては、小池氏が開催都市との事前の協議なく強引に進めたことなどを問題視。25日以降、民放番組に相次いで出演して変更案の決定プロセスの不透明さを訴えており、「東京都外し」で進んだ議論に調整委でも異を唱えるとみられる。(共同)