Wednesday, October 30, 2019 10:17 AM

ウイグル拘束の停止要求 23カ国声明、中国は反発

 国連総会第3委員会は29日、ニューヨークの国連本部で人種差別撤廃について討議した。日米英など欧米諸国を中心とした23カ国は中国に対し、新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族らの恣意的な拘束などを直ちにやめるよう要求した。英国のピアス国連大使が共同声明を読み上げた。

 ロイター通信によると中国の張軍国連大使は記者団に対し、米中貿易協議を念頭に「一方で貿易での合意を模索しながら、他方で人権問題を非難に利用するとは想像しがたい」と反発。貿易協議での合意成立に「役立つとは思えない」と語った。

 ロシアやパキスタンなどは「54カ国共同声明」として「人権分野での中国の著しい業績を称賛する。人権問題を政治問題化することに断固反対する」と主張した。ベラルーシの代表が読み上げた。(共同)