Wednesday, October 30, 2019 10:18 AM
未婚ひとり親の保険料免除 短期契約社員も厚生年金に
厚生労働省は30日、国民年金の保険料免除の対象に未婚のひとり親を加える案を社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会に示した。低収入のため保険料が払えないケースも多く、免除により年金を受け取れるようにする。2カ月以内の雇用期間の契約社員らが、契約更新が見込まれるなどの条件を満たせば厚生年金に入れる案も提示。無年金や受給額が低い人への対策を進めており、制度改正案がほぼ出そろった。来年の通常国会に関連法改正案を提出する。
国民年金の保険料は月約1万6000円で、原則10年以上納めなければ年金は受け取れない。現在、配偶者が死亡したり離婚したりした女性が年収125万円以下の場合、申請すれば免除される。今回、新たに未婚のひとり親や配偶者が死亡したり離婚したりした男性も対象とする。将来受け取る年金額は保険料を全額払った場合に比べると、半額になる。
2016年の厚労省調査によると、母子世帯に占める未婚の母の世帯割合は8.7%で、近年増加傾向にある。年収100万〜200万円未満の未婚の母は38.3%に上る。平均は177万円。(共同)
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