Wednesday, November 13, 2019 9:22 AM

ベネチア高潮、50年で最悪 悪天候続き1人死亡

 【ローマ共同】「水の都」として知られるイタリア北部ベネチアで12〜13日、悪天候が続き過去50年で最悪となる記録的な高潮が起きた。水位が通常より最大187センチ上昇し市内の85%以上が浸水。自宅が水に漬かり男性住民(78)が死亡した。感電したとみられる。地元メディアが報じた。

 194センチの高潮を記録した1966年に次ぐ水位上昇といい、大聖堂が立つ観光名所のサンマルコ広場では下半身が水に漬かった状態で歩く観光客の姿も見られた。多くのホテルが冠水し営業を停止したという。

 コンテ首相は13日、状況把握のため現地視察を行うと表明。ベネチア市長は建物などに甚大な被害が出ているとして対策に全力を尽くす考えを示した。