Wednesday, November 13, 2019 9:24 AM

二段階選抜で記述式除外を 国語、国公立大に要請へ

 2021年1月が初回となる大学入学共通テストを巡り、文部科学省が全国の国公立大に対し、合格可能性が低い受験生を門前払いする二段階選抜で、国語に導入される記述式問題の成績を判断材料から外すように要請する検討に入ったことが13日、文科省への取材で分かった。

 記述式問題は国語と数学で出題されるが、国語は自己採点が難しく、採点ミスも起きやすい懸念がある。文科省は、二段階選抜後に何らかの問題が判明すると救済が難しいことや、自己採点と実際の成績のずれによる混乱を防ぐ観点から、マークシート式の結果のみを判断材料とするよう配慮を求めたい考えだ。

 自己採点は受験生が出願先を決める際の目安となり、萩生田光一文科相は、精度を上げる参考資料を高校に配布するなどと説明。一方、野党などが試験の限界を認めたと反発の声を強めたり、要請に応じない大学が出たりする可能性もある。(共同)