Thursday, November 14, 2019 9:39 AM

野党、改憲案「急がず」 自民と温度差浮き彫り

 衆院憲法審査会は14日、9月に欧州4カ国を訪れた与野党議員団の視察報告に関し、議員同士で今国会2度目の自由討議を行った。憲法改正へ議論促進を目指す自民党に対し、野党は「急いで改憲案をつくる必要があるのか」(国民民主党の奥野総一郎氏)と慎重姿勢を示し、改めて温度差が浮き彫りになった。

 憲法審幹事会では、与党が焦点の国民投票法改正案の今国会成立を目指し、次の定例日の21日に質疑と採決を実施するよう提案。これに対し野党は国民投票時の政党CM規制の議論が必要だと主張し、折り合わなかった。

 憲法審で自民党の船田元氏は「憲法審は政局の影響を受けないようにするのが理想だ。現実のものとするのが与野党の責任だ」と主張した。(共同)