Wednesday, November 20, 2019 8:54 AM

法王、日本とタイ歴訪開始 被爆地から核廃絶発信へ

 【バンコク共同】ローマ法王フランシスコは19日夜、日本とタイの2カ国歴訪のためローマを特別機で出発、20日にタイの首都バンコクに到着した。23日からの日本滞在中、被爆地の広島と長崎を訪れ、核兵器廃絶のメッセージを世界に向けて発信するほか、東京で東日本大震災の被災者とも交流する。

 ローマ法王の日本訪問は、故ヨハネ・パウロ2世の1981年2月以来、38年ぶり2度目。機内で同行記者団にあいさつし「遠く離れた国の異なる文化を知ること」は重要だとの認識を示し、今回の訪問への期待を表明した。

 共同通信記者が、原爆投下後の長崎で撮られたとされる「焼き場に立つ少年」の写真を見せると、柔らかな表情で見つめた。法王は昨年1月、この写真をカードに印刷し、「戦争がもたらすもの」との言葉を添え世界に広めるよう呼び掛けた。