Friday, November 22, 2019 8:21 AM

貿易戦争は米雇用に影響〜BMWトップ、見通し語る

 BMWのオリバー・ツィプセCEOはこのほど、ライトハイザー通商代表を含む米国の通商当局者に対し、国際貿易戦争の激化は同社のサウスカロライナ州での雇用を脅かす恐れがあるとの考えを伝えたことを明らかにした。

 ロイター通信によると、ツィプセ氏は業界会合で、米政府による貿易障壁の発動はBMW最大の工場であるサウスカロライナ州スパータンバーグの生産能力を妨げることになると指摘した。同工場で生産する車の約70%は米国外に輸出されている。

 ツィプセ氏は「もし米国がそうすれば、われわれはすべて敗者になる」と前置きし、「私は彼らが注意深く耳を傾けている印象を持っている。輸出用モデルは大量の米雇用を支えている」と語った。

 同氏は、スパータンバーグ工場にはこれまで生産量を減らす必要はなかったが、国際貿易に対する追加の障壁はそれを変える可能性があると警告した。