Wednesday, November 27, 2019 9:12 AM

ロシア処分案「手ぬるい」 米国側がWADA非難

 【ジュネーブ共同】米国反ドーピング機関(USADA)のトラビス・タイガート委員長は26日、ロシアの国ぐるみの不正に絡む検査データ改ざん問題で、世界反ドーピング機関(WADA)が12月9日の常任理事会で審議する処分案について「手ぬるい。規定上認められている五輪からの全面排除にすべきだ」と非難する声明を発表した。

 WADAの処分案では、ロシア代表選手を東京五輪・パラリンピックなど主要大会から4年間除外する一方、2018年平昌冬季五輪と同様に潔白の証明など厳しい基準を満たした選手の個人資格での出場は認める。

 ロシア政府は国の不正関与を一貫して認めず、処分案にも反発している。国際オリンピック委員会(IOC)はWADAの案を支持し「潔白な者は守られるべきだ」と個人資格での出場容認に理解を示した。