Monday, December 02, 2019 9:24 AM

日本の保険会社は最下位 温暖化対応ランキング

 【マドリード共同】グリーンピースなど世界の環境団体のチームは2日、大手保険会社30社の地球温暖化対策の取り組みを評価したランキングを発表した。二酸化炭素を大量に排出する石炭火力発電など、石炭関連事業の保険の引き受け停止や制限を掲げる欧州の会社が上位を占めた。同様の方針を持たない日本の東京海上ホールディングス、SOMPOホールディングス、MS&ADホールディングスの3社は最下位だった。

 10点満点で評価すると、トップはスイス再保険で4.0点、2位はスイスのチューリッヒ保険で3.6点、3位はフランスのアクサで3.2点。石炭関連事業の保険引き受けを続ける日本の3社は、米国や中国などの会社と共に0点だった。

 チームは、保険の引き受けがないと金融機関から融資を受けたり、事業を進めたりすることができなくなると指摘。「保険業界は石炭関連事業を速やかに終わらせる重要な役割を果たせる」と強調した。