Tuesday, December 03, 2019 9:24 AM

香港デモ、米資金が焦点に 中国“黒幕”に制裁

 【香港共同】中国が、トランプ政権による「香港人権・民主主義法」成立への報復で、米基金「全米民主主義基金(NED)」を制裁対象とした。これまで各国の民主化支援に多額の資金提供を行ってきた基金で、中国が「香港デモの黒幕は米国だ」と主張する根拠。香港に流れた資金の使途や、米政府のデモへの関与が今後の焦点だ。

 「NEDなどが過激なデモ隊に資金と物資を提供して組織・訓練し、香港独立活動を扇動している」。中国外務省の華春瑩報道局長は3日の定例会見で強く非難した。

 中国メディアなどによると、NEDは香港で民主化推進のために活動する二つの組織に昨年1年間で約35万5000ドル(約3800万円)を提供。他にも香港の人権団体へ1995〜2013年に計190万ドル以上の支援を行った。また14年の香港大規模民主化デモ「雨傘運動」のリーダー黄之鋒氏に対しても、運動に先駆けて12年11月に10万ドルを提供したという。