Tuesday, December 03, 2019 9:27 AM

イラン大統領の訪日打診 実現なら19年ぶり2回目

 【テヘラン共同=小玉原一郎】イラン政府が3日、ロウハニ大統領の日本訪問を日本政府に打診したことが両国関係筋の話で分かった。ロウハニ師の特使として訪日したアラグチ外務次官が同日、日本側に伝えた。イラン側は年内にも訪日を実現したい考えだ。実現すれば、イラン大統領としては2000年10月のハタミ大統領以来、19年ぶり2回目の訪日になる。米国とイランの対立で不安定化している中東情勢などが議題になりそうだ。

 ただ安倍晋三首相は今年6月のイラン訪問で目に見える成果を残せておらず、日本政府はイランの打診を慎重に検討するとみられる。核問題などで米欧との緊張関係が続くイランとしては、日本との緊密な関係をアピールし、国際的孤立を回避する狙いもある。

 安倍氏は6月、現職首相として1979年のイラン革命以来、初めてイランを訪れ、最高指導者ハメネイ師、ロウハニ師と会談した。