Friday, December 06, 2019 9:30 AM
法隆寺と同じ瓦が出土 奈良・西安寺、関連性注目
聖徳太子が創建した世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)と同じ木型で作られた瓦が、約3キロ南西にある同県王寺町の西安寺跡で見つかったと6日、王寺町が発表した。西安寺も聖徳太子が創建したという伝承があり、担当者は「同じ瓦が見つかったことで両寺の深い関係性がうかがえる」としている。
瓦はハスの花を表した「素弁蓮華文」で、計5点見つかった。いずれも7世紀初頭に創建された法隆寺で、625年から630年代ごろに使用された瓦と同じ木型で作られたとみられる。土や作り方が異なるため、職人や瓦窯は法隆寺とは別だったと考えられるという。
一方、発掘調査成果から西安寺の創建は7世紀後半ごろと推定され、622年に亡くなった聖徳太子の創建説は事実上、否定されている。(共同)
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