Monday, December 09, 2019 9:26 AM

ロシア選手団、東京五輪除外へ 個人資格の参加容認

 【ローザンヌ(スイス)共同=井上将志】世界反ドーピング機関(WADA)は9日、ロシアのドーピング不正に絡むデータ改ざん問題を巡ってスイスのローザンヌで臨時常任理事会を開き、ロシア選手団を東京五輪・パラリンピックや各競技の世界選手権など主要大会から4年間除外する厳罰処分を全会一致で決めた。潔白を証明した選手のみ個人資格での東京大会出場を認める。

 連帯責任の全面的な除外は見送る一方、2018年平昌冬季大会と同様に国としての参加や国旗の使用は認めない。

 処分は過去最大級に重く、主要国際大会の開催や招致、ロシアの政府関係者や五輪・パラ統括団体幹部の主要大会参加も4年間禁じる厳しい内容となった。処分決定から21日以内にロシア反ドーピング機関(RUSADA)が異議を申し立てれば、判断はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に委ねられる。