Monday, December 09, 2019 9:29 AM

憲法改正「必ず私の手で」 首相、春までの解散否定的

 安倍晋三首相は9日、臨時国会閉幕を受けて記者会見し、憲法改正について「必ずや私の手で成し遂げていきたい」と表明した。衆院解散を巡り「夏の参院選で約束したことの実行に集中している」と説明。来年4月の秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」を踏まえ「即位に関わる儀式をつつがなく行う大きな責任を負っている」と述べ、来春までの解散に否定的な考えをにじませた。政府、与党は来年の通常国会の召集日について1月20日を軸に調整に入った。

 首相の自民党総裁任期が残り2年を切る中、安倍政権の下での改憲に改めて強い意欲を示した発言。首相は「与野党の枠を超えて活発に議論し、令和の時代にふさわしい改憲原案の策定を加速させる」と強調した。「国のかたちに関わる大改革に挑戦し、新たな国造りを力強く進めていく。その先に憲法改正がある」とも述べた。

 一方、衆院解散・総選挙に関しては「国民の信を問うべき時が来たと考えれば、断行することはちゅうちょしない」とも語った。これに先立つ自民党役員会で「来年は東京五輪があり、節目の年だ。引き続き常在戦場の気持ちで頑張りたい」と述べた。(共同)