Tuesday, December 10, 2019 9:32 AM

ボルカー元FRB議長死去 物価に手腕、現政権批判も

 【ワシントン共同】米メディアによると、1970年代後半から80年代に米連邦準備制度理事会(FRB)議長を務め、物価高騰の抑制に手腕を発揮、オバマ政権の金融規制改革にも尽力したポール・ボルカー氏が8日、前立腺がんによる合併症でニューヨークの自宅で死去した。92歳。

 現在のトランプ政権に対しては、金融政策への介入を批判し金融政策の独立性を追い求めた。

 27年、ニュージャージー州ケープメイで生まれ、プリンストン大を卒業、ハーバード大大学院で政治経済学修士を取得した。ニューヨーク連邦準備銀行に入り、財務省勤務やウォール街の大手銀行役員などを経てニューヨーク連銀総裁となった。