Tuesday, December 10, 2019 9:34 AM

現職最年少34歳の首相誕生 女性、フィンランド

 【ロンドン共同】北欧フィンランドの議会は10日、議会第1党の社会民主党の女性、サンナ・マリーン運輸・通信相(34)を新首相に選出した。ロイター通信などによると、現職の首相として世界最年少。フィンランド首相としても史上最年少で、3人目の女性首相となった。辞意を表明したリンネ首相の後任。

 政権は社民党に加えて計5党の連立を踏襲。他の4党の党首は全て女性で、うち3人は30代前半。財務相には中央党の女性党首、カトゥリ・クルムニ経済相(32)が登用されるなど、新内閣は女性12人、男性7人の構成となった。

 議会は賛成99、反対70、棄権30でマリーン氏を首相に選出。連立政権内では中道左派の社民党と、中道右派の中央党との間で政策を巡る溝も指摘されており、政権運営の見通しは必ずしも明るくはない。マリーン氏は選出に先立ち10日、ツイッターで「全ての人が尊厳を持って暮らし、年老いていくことができる社会を築きたい」と意気込みを示した。