Tuesday, December 10, 2019 9:34 AM

1、2年前から綿密計画か 短時間襲撃、組織犯の見方

 【カブール共同】アフガニスタン東部ナンガルハル州で福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さん(73)が殺害された事件は、11日で発生から1週間。当局は襲撃犯が1、2年前から綿密に計画を練った上で短時間で襲撃したとみて捜査、パキスタン人を含む組織的な犯行との見方を強めている。

 警察は10日、事件後に拘束した男6人のうち2人については具体的な関与が疑われるが、何も供述していないと明らかにした。別の4人は関与した可能性が低いとみており、別の容疑で捜査を続けるという。

 内務省のラヒミ報道官によると、襲撃犯は7、8人で、自動小銃などで武装した男は3人だった。ラヒミ氏は動機について「中村さんが手掛ける用水路を巡る水利権」が関係しているとの見方を示したが、詳細は明らかにしなかった。