Wednesday, December 11, 2019 9:24 AM

三菱、納期厳守へ全力 飛行試験「最終段階」

 【モーゼスレイク共同】国産初のジェット旅客機「スペースジェット(旧MRJ)」を開発中の三菱航空機で飛行試験の責任者を務める岩佐一志センター長は10日(日本時間11日)、「試験は最終段階を迎えている」と述べ、来年半ばとする初号機の納期厳守に向け全力を挙げる方針を表明した。ワシントン州モーゼスレイクの試験拠点で取材に応じた。

 スペースジェットは今年3月から、国土交通省が運航の安全性を担保する「型式証明」と呼ばれる認証取得への試験を続けている。設計変更などで開発が遅れ、6度目の納入延期も懸念されるが、岩佐氏は「スケジュールを守る策を打つ」として、来年春ごろに認証を取得する目標に現時点で変更はないと説明した。

 試験の日程や内容は気候条件などによって柔軟に組み替えているといい、この日は曇天のため飛行試験を取りやめ、滑走路を時速70キロ程度で走らせてブレーキやギアの性能を確認した。