Thursday, December 12, 2019 9:24 AM

FRB、利下げ見送り 20年の金利、現状維持

 【ワシントン共同=藤原章博】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は11日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利を年1.50〜1.75%に据え置くことを全会一致で決めた。景気悪化を防ぐため10月まで3回連続で実施した利下げを見送り、緩和効果を見極める。様子見の姿勢を当面続ける方針だ。

 来年の政策金利見通しでは、会合参加者17人のうち、13人は現状の金利水準を維持するのが妥当との考えを示した。残り4人は0.25%の利上げを見込む一方、利下げを予想する参加者はいなかった。

 パウエル議長は記者会見で、米景気は「緩やかに拡大している」と説明した。雇用情勢が好調で、住宅投資もこれまでの利下げで持ち直しつつある。見通しは「引き続き好ましい」と指摘し、想定通りに成長すれば「現状の金利が引き続き適切になるだろう」と指摘した。