Tuesday, December 17, 2019 9:26 AM

高度な自動運転、本格化 国内大手、20年相次ぎ投入

 トヨタ自動車子会社で自動運転の技術開発を手掛ける「TRI-AD」(東京都)は17日、本社オフィスを報道陣に公開した。トヨタは2020年に、高速道路の入り口から出口までドライバーの監視下で、自動走行できる車の投入を計画。ホンダも一定条件下でドライバーに代わりシステムが走行を担う車の20年発売を検討しており、高度な自動運転車の展開が本格化する。

 トヨタが20年の発売を計画する自動運転車は、高速道路で分岐合流、追い越し、車線変更などを自動的に行える技術が搭載される見通しだ。本社オフィスが17日から本格稼働した「TRI-AD」の鯉渕健最高技術責任者(CTO)は、従来の車に比べ、3〜4倍規模のソフトウエアを搭載すると指摘した。

 さらに鯉渕氏はバスやタクシーなど移動サービス向け車両では、一定の条件下で完全自動運転となる「レベル4」の需要が大きいと強調。来夏に東京・台場でレベル4のデモ走行を行うとし、より高度な自動運転の開発も加速させる方針だ。(共同)