Tuesday, December 17, 2019 9:28 AM

中国初の国産空母就役 南シナ海で軍事力強化

 【北京共同=鮎川佳苗】中国海軍は17日、中国初の国産空母「山東」を南シナ海に面した海南島三亜の軍港で就役させた。中国にとって、旧ソ連製を改修した空母「遼寧」に次いで2隻目の就役。中国国営中央テレビが伝えた。近隣国との領有権争いを抱える南シナ海で軍事力を強化し、米国をけん制する狙い。日本にとっても脅威となりそうだ。

 17日午後に現地で海軍に引き渡す式典が開かれ、習近平国家主席が出席した。習氏は空母に乗り、装備や艦載機の操縦士の業務を視察した。

 中国は国策に掲げる「海洋強国」建設に不可欠な戦略装備として空母の研究開発を続けてきた。既に国産2隻目の空母建造にも着手しており、将来は4隻以上の運用を目指しているとみられる。