Thursday, December 19, 2019 9:23 AM

労組加入率17%割れ 過去最低、9年連続低下

 雇用者全体に占める労働組合加入者の割合を示す「組織率」は6月末時点で推定16.7%となり過去最低を更新したことが19日、厚生労働省の調査で分かった。前年から0.3ポイント減少し9年連続の低下となった。一方、非正規雇用などパートタイムで働く組合員数は3万7000人増の133万3000人で過去最多となり、組合員全体に占める割合も過去最高の13.3%だった。

 組合員数は1008万8000人で1万8000人増えたが、雇用者数の伸びの方が上回った。厚労省の担当者は、パートタイムで働く人が増えている近年の傾向を踏まえ「正社員を中心にした従来型の組織拡大では、組織率の低下が進むのではないか」と指摘した。

 ナショナルセンター(全国中央組織)別では、連合が3000人増の686万4000人。全労連は1万1000人減の52万4000人、全国労働組合連絡協議会(全労協)が3000人減の9万4000人だった。(共同)