Thursday, December 19, 2019 9:24 AM

マイナス金利5年ぶり解消 スウェーデン、正常化へ

 【ロンドン共同】スウェーデンの中央銀行は19日、主要政策金利をマイナス0.25%から0%に引き上げると発表した。来年1月8日から適用する。2015年に導入したマイナス金利を約5年ぶりに解消する。足元の経済は力強さを欠くが、資金が市中にあふれることで家計の借金が膨れあがるといった副作用への懸念から、これ以上続けられないと判断した。

 同様にマイナス金利政策を採用しているものの終了のめどが立たない日銀や欧州中央銀行(ECB)とは異なり、スウェーデン中銀は金融政策の正常化を進める。世界の中銀に広がった異例の緩和策を続けるべきかどうか問題を提起した形だ。

 スウェーデン中銀は声明で「家計が非常に重い債務を背負っている」と指摘。利ざやの縮小が金融機関の収益を圧迫するといった問題もある。