Friday, December 20, 2019 9:26 AM

米新宇宙船、試験打ち上げ エンジンに不具合も

 【ワシントン共同】航空宇宙大手ボーイングは20日、新型の有人宇宙船「スターライナー」をフロリダ州のケープカナベラル空軍基地から国際宇宙ステーションに向けて、試験的に無人で打ち上げた。予定通りロケットから分離されたが、米航空宇宙局(NASA)によると、その後、軌道を調整するためのエンジンに不具合が生じた。

 ブライデンスタインNASA局長はツイッターで「宇宙船は安定した軌道にいるが、予定通りエンジンが動かず対策を検討している」と投稿した。この宇宙船には、ステーションに長期滞在予定の日本人宇宙飛行士野口聡一さん(54)が搭乗する可能性がある。

 2011年に引退したスペースシャトルの後継機としてNASAが同社などに開発を委託。ロシアのソユーズ宇宙船に頼らず、米国がステーションに飛行士を送り込むための重要な試験飛行だ。