Tuesday, January 07, 2020 9:23 AM

米軍、中東展開を加速 4500人増派、B52も

 【ワシントン共同=竹本篤史】トランプ政権は6日、イラン精鋭部隊司令官殺害への報復に備え、中東地域での米軍の態勢強化を加速させた。エスパー国防長官は記者団に「いかなる不測の事態への備えもできている」と強調。米メディアによると、米軍が基地を置くインド洋のディエゴガルシア島にB52戦略爆撃機6機を派遣するほか、中東に約4500人増派する準備も指示した。

 国際社会では米イラン双方に緊張緩和を求める声が強まっており、トランプ政権も本格的な衝突は回避したい考え。エスパー氏は対話の用意があるとしつつ、イランの対応次第では「強硬に対処する」と述べ、報復を思いとどまるよう警告した。

 米国は昨年末に750人の派兵を発表し、今月3日には約3000人増派が報じられた。それに加えて国防総省は4500人に中東での作戦を支援するよう命じたという。