Thursday, January 09, 2020 9:27 AM

「危機去った」とサドル師 イラクのシーア派指導者

 【リヤド共同】イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師は8日、トランプ大統領がイランに軍事的報復をしないと表明したことを受け、「危機は去った」と歓迎する声明を出した。自身の勢力下にある民兵組織マハディ軍などに、武力行使をしないようにも訴えた。

 米軍がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官をイラクで殺害後、イラク国内では、多数派のシーア派を中心に反米機運が高まっている。

 イラクでは昨年10月に大規模な反政府デモが発生し、アブドルマハディ政権が退陣。その後の首相候補の指名作業が難航しているが、サドル師は、今回の緊張緩和を好機として「15日以内の指名」を各政治勢力に呼び掛けた。