Thursday, January 09, 2020 9:29 AM

首相、中東歴訪実施の方向 全面衝突回避を評価

 安倍晋三首相は9日、一時見送りを検討した11日からの中東歴訪について、予定通り実施する方向で最終調整に入った。トランプ大統領がイランに軍事的報復をしないと表明したことを受け「ひとまず全面衝突は回避された」(政府高官)と判断した。情勢を最後まで見極めた上で決断する考えだ。首相はトランプ氏の姿勢を評価した。

 首相はサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、オマーンを歴訪する計画。各国首脳との会談で、緊張緩和を呼び掛けるとともに、海上自衛隊の中東派遣に理解を求める方針だ。9日夕には外務省幹部らを官邸に呼び、中東訪問に備えて打ち合わせを行った。

 外務省幹部は「イランがこれ以上の行動に出なければ対立の拡大は避けられる」とし、訪問は可能だとの見方を示した。(共同)