Friday, January 10, 2020 8:50 AM
米政府、環境アセス短縮へ トランプ氏方針、産業優先
【ワシントン共同】トランプ大統領は9日、ホワイトハウスで記者会見し、高速道路や原油のパイプライン整備など、連邦政府が関わる大型インフラ事業の環境影響評価(アセスメント)にかかる期間を大幅に短縮する方針を明らかにした。産業界は歓迎する一方、環境保護団体は環境軽視だと批判している。
環境アセスに時間がかかって事業が遅れ、コストが上昇し経済に悪影響を及ぼしているとの判断で、環境保護より産業を優先した形。トランプ氏は「官僚的な仕組みのせいで必要な建設ができなければ米国は競争も繁栄もできない」と述べた。
1970年に法制化され、世界に先駆けて環境アセスの実施を定めた「国家環境政策法」の運用を変更する。発表によると、環境影響評価書をまとめる期間の上限を2年とする。これまでは平均で5年かかっていた。また民間の出資割合が多い事業は環境アセスの対象外とする。
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