Friday, January 10, 2020 8:51 AM

サウジ石油の株価伸び悩み 上場1カ月、中東情勢翻弄

 【ロンドン共同】サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが国内の証券取引所で新規株式公開(IPO)を実施してから11日で1カ月。上場直後は時価総額が一時2兆ドル(約220兆円)を超えるなど順調だったが、その後は緊迫する中東情勢に翻弄され、株価は伸び悩んだ。世界景気の減速で原油需要の伸びが鈍化すると見込まれる中、厳しい状況が続く。

 アラムコ株は昨年12月11日の上場後、4営業日連続で上昇したが、その後は利益確定の売りも出て一進一退となった。

 年明け1月3日に米軍がイラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害。米イランの全面衝突の恐れが一時高まったことで株価は下落し、上場後の取引時間中の最安値となる1株34リヤル(約990円)を付ける局面もあった。