Tuesday, January 14, 2020 9:24 AM

関空旅客初の3000万人超 19年、万博需要も試算へ

 関西エアポートの山谷佳之社長は14日、関西空港の国際線と国内線を合わせた総旅客数が2019年に3000万人を超えたと明らかにした。1994年の開港以来、年間ベースで初の突破となる。日韓関係の悪化で韓国からの訪日客が減ったが、中国や東南アジアからが増えて全体を支えた。

 山谷氏は関空の発着枠拡大に向けて将来の航空需要を調べる委員会の初会合で表明した。委員会は大阪・関西万博開催時の2025年と、30年の発着回数と旅客数を試算する方針を決めた。関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港の役割を官民で話し合う「関西3空港懇談会」での議論に生かす。懇談会は今春にも開かれる。

 関西エアは今後も訪日客が増えると見込んでいる。このため関空の第1ターミナルを大規模改修し、25年に空港全体の受け入れ能力を現在の年間約3300万人から約4400万人に引き上げる計画だ。(共同)