Thursday, January 16, 2020 8:11 AM

SOSラブとオンセミ、ライダー事業で提携

 自動運転車(AV)向けのライダー(光検知・測距装置)を開発する韓国の新興企業SOSラブ(SOS LAB)はこのほど、オン・セミコンダクター(ON Semiconductor、アリゾナ州)と技術提携する覚書に署名した。

 LEDインサイド誌によると、両社は、SOSラブの技術とオンセミの半導体技術を組み合わせ、AV向けライダーに加えてスマート工場向けライダーの開発と商業化で協力する。

 SOSラブは強力なVCSEL(vertical-cavity surface-emitting laser)光源とメタレンズ光学技術を提供し、オンセミは高解像度のSPAD(single-photon avalanche diode)アレイを提供する。

 両社は、車のヘッドランプやバンパーに組み込めるライダーを2〜3年以内に商品化する計画だ。同時に、ライダー技術とSPADアレイを応用した自律稼働機械または産業施設内自律走行台車類を開発する。

 ライダーは最近、AV以外で応用と商業化進んでいる。清掃ロボットや配達ロボットの一部にはライダーが搭載されており、空港や大型小売店といった大規模施設では試験運用が始まっている。SOSラブとオンセミの提携は、そういった市場動向を象徴する事例の1つといえる。

 両社は、7〜10日にラスベガスで開かれた家電IT見本市CESで提携に合意した。

https://www.ledinside.com/news/2020/1/lidar_technology_advance