Friday, January 17, 2020 9:26 AM

地球史に「チバニアン」 千葉の地層から命名

 46億年の地球史を時代ごとの特徴で分けた「地質年代」のうち、まだ名前が決まっていなかった約77万〜約12万年前を千葉県の地層から「チバニアン(千葉時代)」とすることを学術団体、国際地質科学連合(IUGS)が17日、正式決定した。恐竜が生きていた「ジュラ紀」「白亜紀」のように、今後教科書にも載ることになりそうだ。

 地質年代の名前は欧米の地名に由来するものが多く、日本にちなんだものは初めて。命名を申請していた日本の研究チームの岡田誠・茨城大教授(古地磁気学)は、都内で記者会見し「何とかたどりつけて感無量だ」と語った。

 地球の磁場(地磁気)のN極とS極は不規則に反転していて、現在の状態になった約77万年前の反転がチバニアンの始まりを示す出来事とされる。IUGSは千葉県市原市の地層は理想的なつもり方をしていて、この痕跡をはっきり読み取れると認定。同様の申請をしていたイタリア南部の2カ所に競り勝った。(共同)