Friday, January 24, 2020 9:28 AM

不祥事続発「申し訳ない」 首相、桜の会・カジノ汚職

 安倍晋三首相は24日、参院本会議での代表質問で「桜を見る会」や閣僚辞任、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業に絡む汚職事件など相次ぐ不祥事を謝罪した。「大切な審議時間が政策論争以外に多く割かれている状況は国民、納税者に大変申し訳ない」と述べた。国民民主党の大塚耕平参院議員会長が不祥事を列挙し、発言を求めたのに対し答えた。

 ただ、首相は桜を見る会を巡る私物化疑惑などに従来答弁を繰り返し、政治不信の解消に乗りだす姿勢はうかがえなかった。政策論争が不十分と訴え、不祥事追及に注力する野党へのいら立ちも透けた。

 桜を見る会を巡り、首相は「これまでの運用は大いに反省すべきだ」と強調。日本維新の会の片山虎之助共同代表が、政府が計上した予算額を上回る支出が続いていた点を「国会軽視だ」と批判したのに対し「私自身は支出などの詳細は承知していなかった。結果的には望ましいものではなかった」と釈明した。(共同)