Friday, January 24, 2020 9:30 AM

新型肺炎、国内2例目 武漢市の旅行者、容体安定

 厚生労働省は24日、日本に旅行で訪れた中国湖北省武漢市在住の40代男性が、新型コロナウイルスに感染し肺炎を発症したのを確認したと発表した。国内の確認は神奈川県在住の中国人男性に続き2例目。東京都内の医療機関に入院し容体は安定している。政府は同日、武漢市を含む湖北省の感染症危険情報をレベル3に引き上げ、渡航中止勧告を出した。4段階ある感染症危険情報で2番目に高いレベル3への引き上げは初めて。

 中国では24日、春節(旧正月)の大型連休が始まった。政府は訪日客増加に警戒を強めているが初日から2例目の患者が報告され、水際対策の限界を示した。安倍晋三首相は関係閣僚会議で拡大防止策の徹底を指示した。

 中国当局は死者が中国で26人、発症者は800人を超えたと発表した。(共同)