Tuesday, January 28, 2020 9:41 AM

中国肺炎、死者106人 緊急宣言「慎重判断を」

 【北京共同】中国政府は28日、新型コロナウイルスによる肺炎で、死者が計106人に達したと発表した。湖北省で24人増えた。中国本土の感染者は4515人となった。習近平国家主席は28日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と北京で会談し「WHOが客観的に状況を評価すると信じる」と述べ、緊急事態宣言を出すかどうかを慎重に判断するよう求めた。

 WHOは先週緊急委員会を開いたが、緊急事態宣言に踏み切るかどうかの判断を保留している。テドロス氏は28日に訪中日程を終了。この結果を踏まえ、WHOは緊急委員会を近く再招集する可能性がある。

 死者は大多数が湖北省で発生しているが、北京、上海や東北部の黒竜江省、南部の海南省などにも拡大。カナダとドイツでも初めて感染者が確認された。中国の出入国管理当局は28日、感染拡大を防ぐため、国民に海外渡航自粛を呼び掛けた。