Tuesday, January 28, 2020 9:41 AM

新型肺炎、初の国内感染 渡航歴ない日本人運転手

 厚生労働省は28日、国内で新たに3例の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。1人は奈良県在住の60代日本人男性。バス運転手として中国湖北省武漢市からのツアー客を乗せたが、自身の滞在歴はなかった。厚労省はツアー客からうつったとみて感染経路を調べている。国内で人から人に感染したとみられる初の事例で、日本人の感染確認も初めて。

 残る2人は武漢市在住の40代男性と40代女性で、それぞれ愛知県と北海道で肺炎と診断された。国内で感染が確認された患者は計7人となった。

 一方、政府は28日夜、武漢滞在の邦人帰国に向けチャーター機1機を日本から派遣。29日午前に第1陣約200人が羽田空港に到着する方向だ。政府は28日、新型コロナウイルスによる感染症を、感染症法に基づく「指定感染症」とすることを閣議決定した。(共同)