Wednesday, February 05, 2020 9:15 AM

英政権、一部記者締め出し 「トランプ化」批判も

 【ロンドン共同】昨年の総選挙で大勝し、長期政権への基礎づくりに成功したジョンソン英首相がメディアとの対立を深めている。政権に批判的な一部記者を政府の記者会見から締め出し、一部メディアへの出演を固辞。「トランプ大統領の戦略を導入」(野党)しているとの批判や、報道の自由が軽視されるとの懸念が高まっている。

 記者の締め出しが起きたのは3日。1月31日の欧州連合(EU)離脱を受け、今後の英EU間の貿易交渉方針を英側の交渉担当者がオフレコで説明する予定だった。

 しかし招かれたのはBBC放送やガーディアン紙など限られた報道機関の政治記者らだけ。政権に批判的な姿勢で知られる大衆紙デーリー・ミラーなどの記者も詰め掛けたが、広報責任者は敷地外に出るよう指示。政権側の対応に抗議し、記者全員が記者会見をボイコットする事態となった。