Wednesday, February 05, 2020 9:16 AM

貿易交渉で強硬姿勢維持 制裁関税「機能した」

 【ワシントン共同】トランプ大統領は4日の一般教書演説で今後の貿易交渉でも強硬姿勢を維持する構えを示した。貿易協議で中国に課した制裁関税が「機能した」と述べ、譲歩を引き出す戦略として有効だとの認識を改めて強調した。米経済は大型減税などで「かつてないほど活況だ」と自賛した。

 中国は数十年にわたって米国を利用してきたが、制裁関税を課したことで「状況が変わった」と分析した。1月に署名した米中貿易協定の「第1段階」合意につながり「米労働者を守り、知的財産権を保護し、新たな市場を開いた」とアピールした。

 今年1月に発効した日本との貿易協定に続いて、トランプ氏は次の交渉相手として欧州連合(EU)に照準を合わせている。貿易協定を結べなければ、EUから輸入する自動車への高関税発動を検討する意向を既に示している。これまでの貿易交渉の実績を踏まえ、早期妥結を目指して圧力を強化する可能性もありそうだ。