Thursday, February 06, 2020 9:05 AM

HP、宿泊や小売業界向けのクラウド・サービスを市場投入

 HP(ヒューレット・パッカード)は、宿泊業界と小売業界向けの新たなクラウド・サービスを市場投入した。

 ホテル・マネジメント誌によると、同社が4日に発表したHPエンゲイジ・コンソール(Engage Console)とHPエンゲイジ・カタログ(Engage Catalog)は、生産性を上げ、作業量の多いIT業務を減らし、市場に出すまでの時間短縮を可能にするソリューション群を提供する。

 あらゆる端末や機器の接続化が進むなか、複数のOSが使われる各種のシステムの末端状況を追跡および管理することが業務効率化にとって重要さを増しており、その結果、それを可能にするツールの存在感も強まっている。

 2024年までには、会社の70%が端末類や機器類を継ぎ目なしで活用できるようにするためにUEM(unified endpoint management)ツール群を採用すると予想される。

 HPエンゲイジ・コンソールは、アプリケーションの継ぎ目なし配信と管理をPOS(point-of-sale)向け端末およびアプリケーションに提供する。そのほか、端末に関する問題を遠隔操作によって解決できるようにし、また、データを基盤とした規制遵守業務を自動化する。さらに、機器群の管理システムを迅速に設定できるようにする。

 一方、HPエンゲイジ・カタログは、利用会社らがアプリケーションの発見や更新をPOS端末上で簡単に実行できるようにする。また、提携するISV(independent software vendor)らがアプリケーションを簡単にアップロードできるようにし、利用会社らが見つけやすいようにHPのサーバー上で直接更新できるようにする。

 HPは、HPエンゲイジ・コンソールとHPエンゲイジ・カタログの標的市場として、ホテル運営会社や小売店、独立系ソフトウェア再販業者、そのほかの販売業を想定している。

https://www.hotelmanagement.net/tech/hp-launches-cloud-services-for-hospitality