Wednesday, February 19, 2020 9:06 AM

中国の研究費援助に懸念 欧米、知財流出しかねず

 【ロンドン共同】中国の企業などが、欧米の大学や研究者を支援することへの懸念が強まっている。大学にとって外部資金は研究を進めるために欠かせないが、米中の技術覇権争いが激しさを増す中、知的財産が中国側に流出しかねず、米当局は、調査や摘発に乗り出した。

 米教育省は外国企業からの資金提供を適切に報告していなかったとして、ハーバード大とエール大の調査に着手した。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との関係についての説明も求めている。

 教育省の1990年ごろからの記録によれば、米国内の複数の大学は中国やサウジアラビアなどから少なくとも66億ドル(約7300億円)を受け取ったが、正確に報告されていないという。